公認会計士がClaude、ChatGPT活用しナレッジ蓄積 第1部:私はもう一個の脳を作ることにした
- Shogo Yoshimi

- 3月26日
- 読了時間: 3分
こんにちは。公認会計士・税理士の吉見です。
少し大げさなタイトルかもしれないですが、今日は私が作ったシステムの話をします。
結論から言うと、「自分の業務経験・知見・判断をすべて吸収して、どんな新しい案件にも即座に対応できるAIの相棒」を、自前で作りました。
Claude、ChatGPTを最大活用しています。
議事録の自動化、と言ってしまうと話が小さくなるんですが、それは入口に過ぎなくて。本質はそこじゃないんです。
なぜそれがナレッジ蓄積が必要だと思ったか
BPR・DXのコンサルタントとして複数のプロジェクトを並行して動かしていると、ある種の問題に必ず直面します。
案件をまたいだ知見が、自分の頭の中にしかない、という問題です。
あのプロジェクトで同じ課題があって、こう解決した。あのクライアントの状況と、今の現場は構造が似ている。この判断のロジックは、3年前に別の案件で考え抜いたやつだ。
こういう「自分の中に蓄積された経験値」って、すごく価値があるんですよ。でも人間の記憶には限界があるし、言語化されていない知見はそのまま頭の中で眠っていくだけです。
「このままではより多くのお客様へ最高の価値を提供するためのボトルネックが自分になってしまう」

日ごろからナレッジ蓄積し、新規案件のキックオフ前夜に、過去の全プロジェクトの記録を瞬時に参照して、「このクライアントに最適な提案」を引き出せる頭脳がもう一個あれば、どれだけ強いか。
それが、このシステムを作ろうと思ったきっかけです。
「議事録をためる」のは目的ではなく、手段
ここを先に言っておかないと誤解されるので。
このシステムには、会議を録音して、文字起こしして、議事録を自動生成する機能があります。でもそれは、知識をインプットするための入口に過ぎません。
目的は、その先にあります。
会議という場で生まれた情報を構造化して、ナレッジとして蓄積して、次の判断に生かせる状態にする。それが積み重なることで、「今まで自分がやってきたすべての仕事を知っている、最高の相棒」が出来上がっていく。
人間の記憶は揮発しますが、このシステムは揮発しません。会議を重ねるほど、プロジェクトを重ねるほど、相棒は賢くなっていきます。

なぜSaaSではダメだったのか
もちろん、文字起こし・議事録系のSaaSはいろいろ試しました。Notta、Otter、tl;dv……どれも「議事録を作る」ことはできます。

でも、どれも「ナレッジを蓄積する」という発想がない。その回の記録を残すだけで、過去との文脈をつないで今回の判断に生かす、という設計になっていない。
それだけじゃなくて、もう一個の問題がありました。コンサルティングの現場で交わされる情報は機密性が高い。クライアントの未公表の経営課題、組織の内部事情、意思決定の断片。これが外部のサーバーに常時送信される状態を、情報管理の観点から許容できなかった。
「ないなら作ればいい。」という話です。
次の第2部では、実際に何を作ったかを書きます。
読んでいただきありがとうございますっ☻



コメント