xcpaのコア業務BPR:データ品質管理とガバナンス体制:BPRを定着させる「組織づくり」とは(3/3)
- Shogo Yoshimi
- 2月21日
- 読了時間: 3分
BPRによって業務フローやデータモデルが整備されても、そこから先の運用がうまくいかなければ再び混乱に逆戻り…。そうならないためには、データ品質の維持・向上と全社的なガバナンス体制が不可欠です。本稿では、データの品質管理やオーナーシップを明確化するポイントにフォーカスします。
データ品質を守るには?3つの視点
エラーを未然に防ぐ(予防的統制)
データ入力時にプルダウン制御を導入するなど、誤入力そのものを抑止する仕組みをつくる。
問題を早期に発見する(発見的統制)
定期的なデータモニタリングやシステム間リコンサイルにより、齟齬を素早くキャッチ。
根本原因にアプローチ(改善活動)
データエラーや整合性の乱れがあった場合、その原因を突き止めてプロセス・システム両面で対策を講じる。
“三線防御体制”でリスクをコントロール
データマネジメントにおいても、三段防御体制の考え方が有効です。
第一の防御線:各部署・担当者レベルでのデータ品質モニタリング、エラー修正
第二の防御線:データ管理部署(データオーナーやスチュワード)による統合的な監督
第三の防御線:内部監査・独立組織によるチェックと評価
重要データ項目(KDE)を設定し、責任部署や管理ルールを明確にしておくことが、「なんとなく現場任せ」の状態を防ぐ最大のコツです。
データ管理態勢を浸透させるために
データオーナー/スチュワードの配置
各部署ごとにデータの管理責任者を置き、品質目標(KPI)を設定。モチベーション高く活動できる仕組みを作る。
メタデータ管理・データ辞書の整備
データの意味・出典が不明のままでは使い勝手が悪い。誰もが安心してデータを扱えるよう、定義や流れを見える化。
データ文化の醸成
全社員がデータの重要性を理解し、日常業務で正確なデータ入力や検証を心がける。この意識づくりが長期的な成功要因に。
まとめ:BPRで変革⇒DMで継続的価値創出
BPRによってプロセスやデータフローが最適化されたあと、データマネジメント(DM)がしっかり機能してこそ成果が持続します。データ品質とガバナンス体制を固めることで、組織内の意思決定はスピード・精度ともに飛躍的に向上します。変化に強い組織運営が可能になります。
「組織の変革は終わりがない」とよく言われますが、それを支えるのがデータの力。BPRとDMを連携させて、ぜひ貴社のパフォーマンスを次のレベルに引き上げてみませんか?
私は、BPRとデータマネジメントの両面から、また、デジタルに強い公認会計士・税理士としての専門家としての面から、「ビジネスプロセスの最適化→データ品質の維持・向上→組織への定着」を一気通貫でサポートしています。
プロジェクト全体を俯瞰しながら、最適なテクノロジーや体制構築を提案し、最後まで伴走いたします。ぜひお気軽にご連絡ください。
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